センター・ハンドルの乗用車

自動車のハンドル位置は、右か左のどちらかにある事が殆どです。
本来、ハンドルが中央にあったほうが車両感覚がつかみやすくなり、運転が楽に繋がる筈です。
ただし、ドライバーが乗り降りするのに不便な事や、料金所やパーキングで料金を払う作業が面倒になってしまうデメリットが存在します。

センター・ハンドルの車は、セルフ乗りのミニカーや、前後にタンデムに一人ずつ乗車するタイプの乗用車などに存在します。
前列にセルフしか乗れないのであれば、上記したようなデメリットもなく、メリットだけを享受出来ます。

ただし、一般的な乗用車で、前席が3席あって中央席の正面にハンドルがある車種というと、極めて少数に限られます。
何より、メーカーもメリットよりもデメリットの方が大きいと判断するのでしょう。

以前、フィアット・ムルティプラという前席が3席いるミニバンが存在し、日本でも販売されていましたが、設計の段階ではセンター・ハンドルにする構想もあったそうです。
しかしながら、結局は常識的な左ハンドルおよび右ハンドル仕様としてデビューする事になりました。

も、センター・ハンドルを採用した、例外的な車種も存在します。
それが、マクラーレンF1だ。
1990年代にマクラーレン社が開発したスーパーカーですが、理想的な重量配分やドライビングを追求した結果、センター・ハンドルという選択になったようです。
乗車定員は3名で、助手席は運転席の左右に設けられていました。
これぞ、マイノリティー中のマイノリティーで、後にも先にもあのような車種は出て来ないかもしれません。

あと、国産の軽自動車で、かつてダイハツ・ミゼットⅡという車種がありましたが、初期においては1人乗りのセンター・ハンドル仕様でしたが、後に運転席左側に若干の助手席を設けた2人乗り仕様が追加されました。
1人乗り以外のセンター・ハンドル車の稀有なる一例ですが、しかし、コストダウン追求の為ハイゼットのインパネを流用したので、ハンドル位置はセンターによって右側にオフセットしており、厳密な意味でのセンター・ハンドル車とは言えない面もありました。スポーツカーランキング|2017年人気の国産&外車スポーツカー比較